
齢100年をゆうに超える老舗。御笠川沿いに佇む料亭風の店は凛とした品格が漂い、心地よく背筋が伸びる。やはり、ここは特別な場所だ。
まさに“博多の文化そのものを愉しむ”と称したい『新三浦』の“水だき”。この“だき”という濁点が、同店の顔である白濁スープの魅力をうまく表している。「当店は長年継ぎ足し旨みを重ねている白濁スープが自慢。鶏ガラを約12時間炊き込んだ濃厚スープと、朝じめ鶏のぶつ切りを柔らかく炊いた透明なスープをブレンドして作ります」と5代目となる白井俊正さん。季節により異なる鶏の状態を見極めながら火を通し、鶏の旨みを凝縮させたコクのある白濁スープと、具材として使う鶏肉を炊いたフレッシュな透明なスープを独自の配合することで、旨みだけが引き立つ鶏スープが完成するそうだ。また、水炊きは、卓上で生肉からのところも多いが、『新三浦』の“水だき”は事前に煮込まれて出てくるのも特徴。この肉の茹で加減が絶妙で、箸でホロリと骨から外せる柔らかさ。素材は、九州産の生後2か月以内のオスの若鶏。部位も、旨みのあるモモ肉のみにこだわっている。
そのほか、スープと同じく代々受け継がれている自家製ポン酢も忘れてはならない。大分県産のカボスを手作業で搾汁し、醤油やショウガと合わせたもの。柑橘の爽やかな酸味が鼻に抜け、それでいて角はなくまろやか。鶏肉やスープの味わいを存分に引き立ててくれる。“スープで始まり、スープで終わる”がコンセプトの“水だき”は、まず塩のみでスープを味わい、そしてシメはシンプルな「スープごはん」を。食べる進める過程で素材の味が溶け込み、より豊潤となるスープの変化を楽しんでもらいたい。

肉の身離れの良さ、柔らかさも特徴。心地よい弾力、歯ごたえも程よく残る絶妙の煮込み加減に。自家製ポン酢は、大分県産のカボスを旬の時期に1年分仕入れて搾る。柑橘のフレッシュな香りが引き立っている
お知らせNEWS
お知らせはありません |
新三浦 博多本店のアクセス・地図
» 大きな地図で見る
新三浦 博多本店の詳細情報
住所 | 福岡市博多区石城町21-12 |
---|---|
最寄駅 | 地下鉄箱崎線「千代県庁口駅」 |
交通手段 | 地下鉄箱崎線「千代県庁口駅」3番出口から徒歩10分 |
電話番号 | 092-291-0821 |
営業時間 | 12:00~15:00/18:00~最終入店20:00 |
定休日 | 日曜 |
カード | |
席数 | 100席 |
駐車場 | あり(4台) |
補足説明(個室の有無など) | |
補足説明(禁煙・喫煙など) |